小学生の不登校の原因と親ができる初期対応

不登校情報

小学生のうちから「学校に行きたくない」と感じる子どもは、年々増えています。
入学したばかりの低学年から、高学年の思春期前後まで、不登校の背景や理由は子どもの年齢や環境によってさまざまです。
「朝になるとお腹が痛い」「泣いて行きたくない」――そんなサインを見逃さず、早い段階で気づいて対応することが、長期化を防ぐ大きなポイントになります。
この記事では、小学生の不登校の主な原因と、親ができる初期対応の考え方・行動のステップをわかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 小学生の不登校は心理的・環境的要因が中心
  • 初期対応は「否定せず受け止める」ことが最重要
  • 家庭・学校・支援機関の三位一体のサポートが効果的
  • 不登校は「回復のプロセス」であり、失敗ではない

小学生の不登校とは?

「不登校」というと、中学生や高校生の問題と思われがちですが、
実は近年、小学生の不登校が急増しています。

文部科学省の調査では、2023年度に全国の小学生で約9万人が不登校と報告されています。
つまり、1クラスに1人以上の割合で、不登校の子どもが存在する計算です。

小学生の不登校は、学業よりも心理的・家庭的な要因が中心となる傾向があります。
「勉強が難しいから行きたくない」というより、
「友達といるのがつらい」「先生が怖い」「家にいたい」といった、
感情や人間関係のストレスが根底にあります。

また、小学生は自己表現がまだ未発達なため、
「学校に行きたくない」とはっきり言葉にできず、
体調不良という形でサインを出すことも少なくありません。


主な原因とサインの見つけ方

小学生の不登校には、いくつかの共通したパターンがあります。
原因を一つに絞るのではなく、「複数の要素が重なって起きている」と捉えることが大切です。


登校しぶりと不安

最も多いケースが「登校しぶり」です。
朝になると「お腹が痛い」「気持ち悪い」と訴える子ども。
病院では異常が見つからないのに、登校時間になると体調が悪くなる――
これは心理的ストレスが身体症状として現れているサインです。

低学年では、親と離れる不安(分離不安)や、
学校での新しい環境への適応ストレスが原因になることが多く、
高学年では友人関係や先生との相性が影響していることもあります。

ポイントは、「仮病」と決めつけないことです。
子どもにとって「体が痛い」は本当の感覚。
不安や緊張が体に出ているだけで、本人にとっては非常にリアルな苦しみなのです。


いじめや学校環境の問題

学校内でのいじめやトラブルも、不登校の大きな要因の一つです。
直接的ないじめだけでなく、仲間外れや無視といった人間関係のストレスも影響します。

特に小学生は「グループ行動」が重視されるため、
少しでも違う行動を取ると浮いてしまうことがあります。
本人が気づかないうちに、居場所を失っていくケースもあります。

また、教師の叱責が強すぎる、授業中に注意されることが多いなど、
「学校=怖い場所」と感じるようになることもあります。
一度その印象が定着すると、登校へのハードルは一気に高くなります。


家庭の環境や親子関係の影響

家庭の中にも、不登校を引き起こす要素が潜んでいる場合があります。
親の過干渉・過保護、または共働きによるコミュニケーション不足など、
「子どもが安心して話せる場」が減っていることが背景にあります。

親が無意識に「ちゃんとしなさい」「学校に行かないとダメ」と言ってしまうと、
子どもは「自分はダメなんだ」と感じ、さらに登校を避けてしまうこともあります。
逆に、親が過剰に心配して何でも先回りしてしまうと、
子どもが自分で立ち向かう力を育めなくなります。

家庭では、「話を聞く」「焦らない」「比べない」の3つを意識することが大切です。


親ができる初期対応とは?

不登校が長期化するかどうかは、初期対応の仕方に大きく左右されます。
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、どう反応するかがポイントです。


否定せず、まず受け止める

「何を言っているの!」「サボりたいだけでしょ!」と叱るのは逆効果です。
まずは、子どもの気持ちをそのまま受け止めることから始めましょう。

「行きたくない」と言えるのは、信頼関係がある証拠でもあります。
「そうなんだね。つらい気持ちを教えてくれてありがとう」と伝えることで、
子どもは「わかってもらえた」と安心し、少しずつ気持ちを開けるようになります。


無理に登校させない

「とにかく行かせなければ」と思ってしまうのは自然なことです。
しかし、無理に登校を促すと、子どもはさらにストレスを感じ、
登校への抵抗が強まってしまう場合があります。

数日〜数週間の「休息期間」を設け、
まずは家庭でリラックスできる環境を整えることを優先しましょう。
心が落ち着くと、自然と「学校の話」ができるようになります。


家庭の安心感をつくる

子どもにとって家庭は「安全基地」です。
学校でうまくいかないときほど、家で安心して過ごせることが重要です。

「今日は何をして過ごしたい?」「どんなことが楽しい?」など、
本人の気持ちを引き出す会話を意識しましょう。
一緒に料理をする、散歩に行くなど、
「学校に行かなくても楽しい時間がある」と感じることが、心の回復を促します。


支援機関の活用方法

親だけで抱え込まず、外部のサポートを積極的に利用することも重要です。


学校・スクールカウンセラー

まずは、担任やスクールカウンセラーに相談しましょう。
「何が原因か」を一緒に考え、学校側にできるサポートを調整してもらうことができます。
登校時間をずらす、別室登校を試すなど、柔軟な対応も可能です。


教育相談センター・児童相談所

各自治体の教育相談センターでは、不登校や家庭での対応について
専門のカウンセラーが無料で相談に乗ってくれます。
また、長期化している場合や、親子関係の調整が難しい場合は、
児童相談所と連携するケースもあります。


フリースクール・オンライン学習

学校以外の「学びの場」も増えています。
フリースクールやオンライン学習は、
子どもが自分のペースで学べる新しい環境として注目されています。

「学校に戻る」ことだけがゴールではなく、
「自分らしく学び続ける場所」を見つけることが、
長期的な成長につながります。


まとめ

小学生の不登校は、特別なことではなく、誰にでも起こり得る現象です。
大切なのは、早い段階で気づき、子どもの気持ちに寄り添うこと

「行きたくない」というサインを責めずに受け止め、
家庭で安心できる時間を増やすことで、子どもは少しずつ回復していきます。

また、親だけで抱え込まず、学校や支援機関と連携することで、
不登校が長期化するリスクを大きく減らすことができます。

不登校は「逃げ」ではなく、「子どものSOSの形」です。
焦らず、一歩ずつ、一緒に前へ進んでいきましょう。

あわせて読みたい

この記事を監修した人
オン塾長

はじめまして、オン塾長です!専門学校で10年以上、教育に携わってきました。このサイトでは、私のこれまでの経験と知識を活かし、さんが楽しみながら着実にステップアップできるような情報をお届けします。一緒に目標達成を目指しましょう!

オン塾長をフォローする
不登校情報
オン塾長をフォローする
タイトルとURLをコピーしました